フランチェスコ・トリスターノ・シュリメの世界。

 フランチェスコ・トリスターノ・シュリメ(Francesco Tristano Schlime)は、まさしく“21世紀の若きピアニスト”である。なぜならこのルクセンブルク出身のピアニストは、クラシックとテクノポップの演奏を両立させているのだから。
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 同じピアニストのグレングールドとシュリメ、2人を結びつける最大のキーワードは、“バッハ”と“テクノロジー”。“バッハ”について触れておくと、どちらもデビュー・アルバムは『ゴルドベルク変奏曲』である。さらにシュリメはニューヨークで学ぶ時代には、諸々の音楽、音楽家に触れ、ジョンケイジ(John Millicent Cage)にインスパイアされ、さらに新たな音楽の世界に浮遊して行く。その端緒がテクノポップだったのでしょう。(テクノポップであれば、坂本教授が思い浮かびますが、ピアニストとしてはクラシックのアルバムを上梓するほどではなかったのかも)
 いずれにせよ、バロックとテクノを弾きこなすシュリメは、音楽の世界にボーダーレスな時代と、好奇心を満足させるステージを生み出しています。5年ほど前に、映画「4分間のピアニスト」(ドイツ映画)を見ましたが、そのラストシーンでのピアノの弦を身を乗り出してかき鳴らす演技は、シュリメの演奏にも取り入れてあり楽器(ピアノ)の弾き方にも、ジョンケイジのオマージュが色濃く残っていました。

※コンサート予定(津田ホール)
■バッハ×ケージ Bach×Cage
フランチェスコ・トリスターノ Francesco Tristano
2011年6月30日(木)午後7時開演 Thursday 30 June 2011 7:00pm

by citystone | 2011-06-29 12:41 | music