トチの実が落ちる季節になりました。

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 トチの実は、縄文時代の住居跡遺跡から、出土されていることから、縄文時代から食されてきたと考えられています。トチの実は、古くは、米がほとんどとれない山村で、ヒエやドングリとともに主食の一角をなすとともに、飢饉の際の非常食としても用いられてきました。現在では、トチの実は、栃餅や栃餅団子などの原料として利用され日本各地で土産物とし利用されています。
 実は、サポニンやポリフェノールを含んでおり、サポニンとは、ラテン語で「泡」(シャボン)という意味であり、とても泡立ちます。実を湯で煮るとまるで洗剤をいれて煮ているような泡をつくります。近縁種として有名なのが、ヨーロッパのマロニエ(西洋トチノキ)ですが、日本と違って、抗炎症目的の医薬品や美白目的の化粧品の原料として使用されています。サポニンもマロニエのサポニンとほぼ同様の成分です。日本では、実をアク抜きして、サポニンを程よく取り除き、食用としてきましたが、ヨーロッパではマロニエを薬用の用途で利用されています。

※写真は、反町公園で沢山の実をつけたトチノキ。
by citystone | 2011-08-20 14:46 | 自然界