現存する「屏風ヶ浦」は陶芸センターの裏手に。

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 すでに、名ばかりがのこっている「屏風ヶ浦」という地名(京急線駅名)とは違って、三渓園の南口にある本牧公園に沿って、わずかに残っている断崖絶壁を見上げると、なるほど「屏風ヶ浦」という名称はこういった風景だったのだろう、と想像してしまいます。
 崖の表面は、幾層もの積み重なった土砂によって、地表の歴史が現れていて地質学を研究される方には、現存する貴重な遺産ではないでしょうか。私が判るのは、上から5〜6m下に現れている赤茶けた層です。多分これが関東ローム層だろうと勝手に判断しています。
※「関東ローム層は、富士山、箱根山、浅間山などの,おもに関東平野西方に位置する火山の噴火によって地表にもたらされた火山灰が、大気中を運ばれて降り積もった地層」です。火山灰が日光や雨風のはたらきで粘土質のものに変化していて、中にふくまれていた鉄が酸化されたため赤い色をしています。ロームとは、砂が3分の1混じった粘土質の土のことです。関東ローム層の最下部をしめる地層は,およそ40~50万年前の堆積物です。そして、関東ローム層の最上部(つまり現在の地表面)には、いまでも少しずつ堆積物が堆積し続けています。風の強い日に荒れ地や河川敷・畑などから砂ぼこりが大量に舞い上がり,それがわずかずつ地面をかさ上げしていると思われます。