「現状打破」市民ランナー川内選手の言葉。

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 市民ランナーの星が、ロンドン五輪の代表候補に名乗りを上げた。4日の福岡国際マラソンで、川内優輝選手(24)=埼玉県庁=が2時間9分57秒で日本人トップの3位に入り、低迷する実業団選手らに再び衝撃を与えた。レース終盤の壮絶なデッドヒートは「野性の勘というか本能だけで走った。苦しいけれど一番好きな場面」と完全燃焼した。普段は埼玉・春日部高の定時制で働く事務職員が一躍時の人になった2月の東京マラソンに続いて快挙を達成。それでも「世界で戦うには日本人トップがこのタイムでは寂しい」と分析し、反骨心を強く示しました。
 「現状打破」は当日のNHKでのインタビューで彼の掲げた日頃の自分へのテーマです。我々も日頃を振り返ると、常に求められて心しなければならない言葉(四文字熟語)かもしれません。
 日本陸上競技連盟の幹部は川内選手の「勝負への執着心」に驚く一方で「実業団が甘すぎる」と危機感を抱く。強化副委員長は「今や市民ランナーの星でなく、日本の重要な強化選手。積み上げた成果は本物ではないか」と評価した。
 川内選手には、走力アップのためにマラソンを練習代わりにしなければならない事情がある。結果的に日本人トップの成果は残したが国内のエース格に成長した公務員ランナーは守りに入らない。「僕がトップなのは寂しい。こんなタイムで選ばれるとは思っていない。東京でもう一段上げたい」。東京で惨敗するリスクは覚悟の上で、再び選考レースに出るという異例の道のりを決断した。

※川内 優輝(かわうち ゆうき、1987年3月5日生れ、24歳)
日本の陸上競技選手。埼玉県職員(公務員)。陸上競技での専門は長距離走・マラソン。東京都出身。